水素吸入療法

世界で水素が注目される理由

私たちの体は、呼吸によって取り入れた酸素を利用してエネルギーを作り出しています。その過程で活性酸素という物質が生成されます。活性酸素は細菌やウイルスを攻撃する役割も担っていますが、過剰に生成されると細胞を傷つけ、体の「サビ」、つまり酸化を引き起こします。水素は、体内の活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素の過剰生成の原因としては紫外線、大気汚染、ストレス、喫煙、過度な運動があります。抗酸化力の低下によって加齢が進み、栄養不足、皮膚のシミやしわ、たるみ、生活習慣病、免疫力の低下、アルツハイマー病やパーキンソン病など様々な疾患を引き起こすという報告があります。

水素には、炎症を抑える効果があります。炎症は血管内皮細胞を傷つけ、血栓を作りやすくすることで、血流を悪くする原因の一つと考えられています。炎症は睡眠障害の原因になることもあります。水素吸入によって炎症が抑制されることで、免疫細胞が活性化され免疫力が向上したり、血流が良くなることや睡眠の質が向上する可能性があります。

疲労の原因の一つとして、活性酸素の増加、内臓、筋肉の炎症が挙げられます。水素吸入によって血流が改善されることで、筋肉の疲労物質が除去されやすくなり、肩こりや腰痛が緩和されやすく、さらに内臓にも十分な酸素や栄養が供給されることで機能回復が期待できます。

水素の抗酸化作用は、肌の老化を遅らせ、シミやしわの改善につながる可能性があります。活性酸素が除去され、肌に艶や弾力を保つために重要なコラーゲン生成が促進されることで、肌の若々しさを保つ効果が期待できます。

水素には、血管を拡張させる作用があるという研究結果があります。水素が血管拡張物質である一酸化窒素(NO)の産生を促すことで血流が改善される可能性があります。血行促進によって、肩こり・腰痛の緩和、疲労回復、美肌効果が期待できます。さらに水素は腸内の悪玉菌の増殖を抑制し、善玉菌の働きを助ける効果があります。腸内環境が改善されることで免疫力の向上につながります。