「ストレッチは体にいいものだ」と考えられています。しかし、筋肉を伸ばすことによって故障やケガ、疲労の問題が増えています。そもそも自然界にいる動物はストレッチはしません。人間も動物です。筋肉は曲げるようにできているのです。猫や犬がのびをやっている姿がありますが、あれはじつは背中を縮めているのです。筋肉を伸ばした状態から収縮することを繰り返すと筋肉疲労を起こすのです。これを解消したのがキネシオテープです。スポーツ選手が良く使っているのをみなさんも見たことがあるでしょう。筋肉はゴムと違って戻りがなく伸ばしきったら切れてします。つまり伸ばすことによって徐々に弱くなるのです。詳しいことが知りたいかたは「マッスルユニット・トレーニング」加瀬建造著を参考にしてみてください。私も12年前にこの本を読んで常識を覆されました。

筋肉は強く押す、揉むなどの刺激すると繰り返すとどんどん硬くなります。筋組織が破壊される➡修復する➡また破壊➡また修復を続けると筋肉を揉んでも効かなくなってきます。そうなるとさらに強く揉むことを要求したくなりどんどん組織の状態が悪くなりコリがとれなくなります。そのような筋肉は質が悪くなり血液を十分行き届かなくなってきます。気持ちがいいからといって強もみマッサージや素人の指でグイグイ押す指圧はこりを悪化させます。気持ちいいのとコリの解消はイコールではありません。

腰が痛いと自然に腰に手がいきます。そして、押すと痛かったり気持ちよかったり何かしら反応があるので腰が悪いからと思いませんか？しかし、専門家から言わせていただくと腰痛を腰を触って治すことって実は少ないです。おそらく時間で施術をするような慰安的な施術（マッサージなど）だと腰を施術するでしょう。そして長くやれば良くなる・楽になるのではと思うでしょう。痛みがある・つらい場合はなるべく早く施術を終わらせることが必要です。長い時間の施術は患者さんの体に負担がかかります。

手を伸ばしたり、横に手をだす、後ろに手を回す、後ろのものを取ろうと手を伸ばした時に激しい痛みに襲われると肩が悪いのだろうか？年齢的に中年以降だと「五十肩」なのか？と思っても不思議ではありません。当院にもそんな痛い経験をされた方が良くいらっしゃいます。病院で五十肩と診断された方も来られます。このような症状の場合当然、腕や肩の動きが正常ではないので異常はそこにありますが、原因は必ずしも肩周りではないこともあります。背骨だったり、背中の大きな筋肉が異常を起こしたり、胸の筋肉だったり、手や指だったり、首だったり・・・。